
琴崎八幡宮の花手水を作っていた2年間。
昨年12月。
クリスマスの日に作った1月の花手水を最後に、花手水作りは終わりました。
花手水のことを振り返ると、楽しいこと嬉しいことがたくさんと。
同じくらい、しんどいこともたくさんあって。
やっぱり楽しい方が大きいのだとは思うのだけど。
言葉にして振り返ることが、なかなか出来ませんでした。
振り返らなくても良いのかもしれないけれど、振り返りたいような気もするのでそうすることにします。
2年前の1月に、琴崎八幡宮の白石さんから声をかけていただいたとき、花手水を「はなちょうず」と呼ぶことすら知らなくて。
1回だけで終わるものだと勝手に思っていたので、以前菜の花ウェディングも手伝ってくれた友人2人を「花を浮かべるのは好きですか…」などと言ってスカウトし、2021年1月の終わりに初めての花手水作りをすることになりました。
何もわからずにはじめた花手水を、回数を重ねる毎に見て下さった方から褒めていただくことが多くなり、嬉しさと同時に次を作るときのドキドキもあり。
これは特別な仕事ではないのだと思い込むようにし、淡々とした気持ちをなるべくもつようにしていたような気がします。
毎月2週間前、遅い時には1週間前に、まずテーマを決めて、私がなんとなくのイメージをスケッチブックに描いて、手伝ってくれている友人と3人のLINEに送り、次をどうするか話し合います。
そこで、これを実際するにはどうしたら良いか、デザインを変えたらどうかなど、LINE上で話し合いがはじまります。
実験が必要だったら試したり、使うものをいろいろなところに探し回ったり、周りの方に協力をしていただいて用意してもらったり。
仕事帰りとかに寄ってくれて、一緒に実験したり考えてくれたり。
そこで花手水の方向性が決まれば、あとはそれを作るための花材を用意します。
いつもぎりぎりで仕入れるので不安なのですが、思っていた以上の花材が出てきたときには嬉しくて、花手水が上手くいくような気持ちになります。
花手水を作る日。
3人で集まって作業を開始します。
最初は楽しく話していても、いつの間にか無口になったり。
頭では上手くいく予定で用意をしていたり計画をしていたことが、上手くいかないということがたくさんありました。
その度に、じゃあどうしようか…と、考え工夫し、なんとか毎回作ってきました。
2年間でたくさん作った花手水ですが、毎回が初回みたいなかんじでした。
私が全然アイデアが浮かばなくなったときにも、友人2人がアイデアをくれたり。
真面目で器用な2人がいなかったらできなかったことばかりでした。
手伝いだからと言いながら、プロ並みそれ以上の力で、私がもういいかなこの辺でというところでも妥協せずにいいものを作ろうとする姿勢に、学ぶことがとても多かった気がします。
花手水を作り終わった後に、3人でお茶に行くのが楽しかった。
のりこさん。
たくちゃん。
本当にありがとう。
2年前の冬の日に、2人をスカウトした自分を褒めてあげたいです。
花手水を楽しみにしてくださったり、力を貸してくださったり、話を聞いてくださったりしたみなさま。
本当にありがとうございます。
毎月、花手水を作っている時にお会いするおじちゃんとおばちゃんに会えなくなるのはさみしいな。
いつも温かく声をかけてくださって、毎月お会いするのが楽しみでした。
琴崎八幡宮の白石さんにも感謝です。
こんな楽しくてしんどい(笑)こと、なかなかできないこと、させていただいて感謝しかありません。
ありがとうございました。
自分で花手水を作ることを終えることを決めたはずなのに、なんとなくさみしかったりもします。
花手水ロスなのかもしれません。